田舎暮らし(物件探し)

土地や物件を購入するって、大抵の人は一生に一度の買い物ですよね。

好きな家のデザインや間取りの希望はイメージできるけど、将来的にこの希望で問題ないかな?

のんびりとした田舎暮らしに憧れるけど、嫌にならないかな?

中古物件って魅力だけど、数年後リフォームや修理で結構お金か軽いのかな?

不安や悩みは尽きませんよね。

ということは、

ほとんどの人が人生ではじめての体験で、

わからない事だらけですよね。

よーく考えよう

私たちは10年前に、中古物件を購入し2歳の子供と3人で ”セミ田舎暮らし”を始めた者です。

この記事では税金や法的な視点の話ではく、戸建住宅を購入する際の立地条件や、

どのように居住環境を選び、意思決定していったのか、

後悔しない意思決定の仕方と物件の探し方についてお届けしたいと思います。

素人の自分たちが、不動産を購入する上での経験や気づきを記録しています。

自分たちと同じように迷いのある方のお役に立てたら嬉しいです。

目次

住まいのコンセプトを決めよう

家を買う・・・
シンプルに”便利な環境で快適に暮らす。”これ一択じゃないですか。

確かに駅に近くて、お店や病院、ジムに外食・・とにかくなんでも近くで揃うと便利で魅力的ですよね。でも家って立地環境や利便性だけが全てじゃなくて、人生における生き甲斐の道具の一つとして捉えることもできると思うんですよね。

家を買う時に考える事

10分で思いつくままにメモしただけでもこれくらいは、溢れるように頭に浮かびますよね。
真剣に考えたらまだまだ相当な確認ポイントがありそうですね。

もっとたくさんありますよね

これだけの視点を並べてみると
自分の求めるベストな生活環境って、わかっているようで
自信を持って明確には答えられないような気がしてきました。

暮らしのマトリックス

絶対的な答えは出ないかも知れないけど、
”自分はどういう環境に居るのが一番幸せか”は、将来も見据えて自分なりの答えを持っておく事がすごく大事だと思います。

そこで、暮らしの環境をざっくり”都会と田舎” ”人工派か自然派”4つの視点で整理してみると、

自分の求める環境がどういう所か見えてくると思います。

僕は昔から田舎的な暮らしが自分に合っていると思っていたので、

あまり迷いはありませんでしたがこのマトリクスを整理する事で、自分の気持ちを再確認できました。

自分の居心地の良い場所はどの辺りですか?

何を優先し、何を諦めるか。
トレードオフの繰り返しのようですね。どのように決断して行ったのですか?

第一優先は通勤距離

”転勤はできるだけ無くしていく”という、勤務している会社の方針に感謝しつつ、今の仕事内容や勤務体制から、当面はこのまま勤務する意思を再確認しました。

今すぐ転職を考える選択肢がなかったので、会社員である私は、まず毎日の通勤時間は1時間以内を絶対条件に、できるだけ近場で自分に合った条件を満たすことを考えました。

ちょっとぐらい遠くても好きな家に住めたほうがいい。少し遠くても我慢できるだろう。と私も建物優先で考えていました。しかし10年経っても、片道20分の通勤時間を優先して非常に良かったと日々実感しています。

ただし僕の場合、JR駅まで車で40分という立地で、電車移動をほぼ諦めたトレードオフでした。また、飲み会も諦めました。

将来どう転ぶかは分かりませんが、一つ一つ天秤にかけて購入前にしっかり自問自答しておくことが大切だと思います。

私生活

隣接し合う住宅地の物件を選択対象から外しました。理由は、トレーラーを置いたり、畑を持ち耕運機を使ったり、B B Qは日常茶飯事にやっているイメージを鮮明に描けていたからです。そうなると、家や土地を資産価値として考える視点はこの時点で諦めることになって行きますが、だったら”とことん遊び尽くせる家にしよう”というモチベーションが高まり、迷いがなくなりました。

学校

親のエゴだけで、子供に不便をかけさせたくなかったため不便なく通学できる範囲で探しました。

また、子供の人数や学校周辺を散策したり学区の治安情報なども調べて極度な不安材料がないことを確認しました。

私たちが探している時期は、歴史ある小学校が統廃合されていく動きと重なりました。

幸いなことに新校舎が希望の物件から通学できる範囲にあり、不安というよりは物件購入の後押ししてくれる好材料となりました。

これは運もあると思いますが、いずれ住みたいと思う地域が既にある場合は、事前に地域の動向を探っておくこと良いと思います。

病院・救急車

引っ越し当初は、子供は体が弱くたびたび入院をしていました。
いざという時の準備として確認しました。

住宅地でなく山道を通るような場所の場合、ナビやgoogleでもあやしい時がありますよね。

消防署に事前に確認しておくか、近所の方と話せる機会があれば救急車が普通に来れているか聞いてみると良いと思います。

また、日常的に通える内科、歯科、皮膚科と通院できる病院の数や距離も把握しておきました。

近くに越したことはありませんが、物件の値段も上がりますし、私たちが望む立地環境の物件はなかなか巡り合いませんでした。

便利より自然や開放感・自由を優先する思いが強かったので、この点は諦めがつきました。
ただし、車で主幹のJR線に直接アクセスできるかは確認しました 。

田舎暮らしに対し”一時の憧れではないか”と迷う場合は、勢いに任せずじっくり考えることをお勧めします。

手間はかかりますが、賃貸の戸建を一度借りて住んでみるのは後悔しない最善方法の一つです。

スーパー

日常でのオシャレな外食は諦めました。家時間を楽しむため必然的に自炊が中心となるためです。

新鮮な生鮮食材が廉価に手に入るかは、かなり重要視しました。

特に僕は、鮮魚にこだわりがあるので日常的な行動範囲の中で、刺身や尾頭付きの魚が手に入る環境か近隣スーパーを確認しました。

また、価格についても毎日の事なので、自分達の食費を振り返り、無理ない範囲で生活出来そうかも確認しました。田舎だとそんなに気にすることはないと思いますが、別荘地に近かったりすると意外と物価が高かったりする場合もあります。

コンビニ

何かとあると便利ですが、閉開店のサイクルが読めませんのであればラッキーくらいが良いと思います。

ざっくりですが、通勤は1時間以内で、衣食住の基本となるインフラには不便なくアクセスできる範囲で、できるだけ自然に囲まれた場所。この生活感を自分達の”セミ田舎暮し”と位置付けました。

新築か中古か

長期ローンに対する抵抗感

家は遊び道具の一つと捉えたので、長くローンを組んでまで家を買う考えはなくなりました。

また、 私たちが求めるような環境は、市街化調整区域(基本的に家は建てられない)に当てはまる環境となりやいため、新築できる土地を見つけるのも難しく中古物件一択となりました。

理想は一括購入できるといいですが、なかなか難しいですよね。私たちは10年ならゴールが見えている感じがしたので、負担なく返済できる額で10年以内をボーダーラインと決めました。

家屋のDIYを楽しむ事よりも、できるだけ快適に”その家の生活をどう楽しむか”にフォーカスしていたので、古民家や格安の古い物件は避けました。

意匠性やデザイン性よりも、できるだけ良い素材で作られた耐久性の高い物件を探すようにしました。

物件の探し方

検索範囲の決め方

勤務地を中心に半径50kmで円を描き、対象となる地域を決めました。きっちり線を引く事で曖昧にならず判断の迷いがなくなるのでオススメです。

ネット検索

希望の地域で不動産を扱っているサイトを全て把握する。また広告等も活用しました。土地や山林、競売物件などの情報もしらみ潰しに調べると、地域一帯の価格感がわかってきます。

現物確認

まずは、内覧は依頼せず自分達だけで外観や外回りの確認を行いました。

日当たり、山や川、海からの距離、標高、地盤、道幅、周辺環境、近隣住民・・・家屋の確認をする前に自分達でチェックできるポイントはかなりあります。

また希望するwifiの対象区域などもチェック出来ますよね。

この時の家の確認は、既存のクラック有無や地盤の状態と第一印象位を記録しておく程度です。事前チェックを終え、総合的に評価して”中も見る価値ありそう”となって初めて、業者さんにコンタクトをとるようにしていました。

中古物件は新築と異なり、唯一無二のものですからのんびりして売れてしまった時のショックは大きいです。そのためにも新規情報は早めにチェックし事前準備を進めておくのが良いと思います。

物件探しの期間

2年位探していました。買う気はなくとも何でも手に入れることより、探している時の方が楽しかったりしますよね。

数多くの物件を観ることで、本で得た知識と現物確認でチェックのレベルも向上していきます。

最後の方は、物件の詳細見なくても第一印象で ”あっココ今までと違う”といったインスピレーションみたいものを感じるようになっていました。

実際、購入した物件は会社帰りの夜に外から眺めただけでしたが、それまでにない衝撃が走ったのを覚えています。

仕様の理解と勉強

物件を観る経験を積みながら、同時にメーカー毎の特徴や工法について勉強しておくことも欠かせません。

専門家には及びませんが素人なりに基本的な知識は身につけておかないと納得の行く判断ができなくなります。

まとめ

  • 自分の気持ちに向き合い、後悔しない意思決定をする。
  • 物件購入のコンセプト決めは、自分の人生観の振り返りと再確認の作業。
  • 優先するもの、大切にするもの、諦めるものを明確にして納得できるか再確認する。
  • 家族とこれからの生き方について、皆でしっかり共有しておく。
  • 基本の日常生活を軸に選択条件を整理し、一過性の憧れや感情に流されないようにする。
  • 知識の習得と現物確認の蓄積で、本命に出会った時にスッキリ決断できる準備をしておく。
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この記事を書いた人

Who am i
自宅で野外活動を楽しむ40代。田舎のでのんびりと自給自足的な生き方を目指しあれこれ挑戦しています。

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